この度、第11回日本皮膚科心身医学会を2021年1月24日（日）に東京の日本都市センターホテルとWEB のハイブリッドで開催させていただくこととなりました。
“こころから、皮膚を診てみよう”と題して、心と皮膚疾患の関係を考え、皆様と共に診断や治療に生かせる学びの会となるようにいたしたいと思います。こころの状態によって皮膚の症状が変化することは以前から知られていますが、まだこころと皮膚症状に対する取り組みは十分ではないと思います。この学会において皆様で考えたいと思っております。
教育講演は「トリコチロマニア―皮膚科で行う心身医学的アプローチ」を檜垣祐子先生（若松町こころとひふのクリニック）にご講演いただきます。また、日本が超高齢化社会に向かっていることに備えるためにも、「高齢者の精神疾患と皮膚症状の訴え～コロナ禍における現状を踏まえて～」を柴田展人先生（順天堂東京江東高齢者医療センターメンタルクリニック・教授）にご講演いただくことにいたしました。バーチャルケーススタディでは、比較的、身近な皮膚疾患を取り上げています。いつもとかわらない活発な討論を期待しています。スポンサードセミナーでは「脱毛症」と『かゆみ』を考えるセミナーを企画しております。
さて、今年は全世界がCOVID-19のために、新しい生活様式を取り入れることを迫られ、誰もが経験したことのない事態の中で、様々な出来事が人々のこころに変調をもたらしていると思われます。このような時だからこそ、心身医学を勉強し、診察に役立てていただきたいと存じます。皆様の貴重なご経験を一症例、一症例共有し、医学の発展の一助となる会となれば幸いです。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第１１回日本皮膚科心身医学会
会長 植木 理恵
順天堂大学医学部
附属順天堂東京江東高齢者医療センター